読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



ハムスターのハモ

月のきれいなある晩、退屈しのぎに初めてケージの外へと出てみたハムスターのハモが家の中を歩きまわっていると、飼い主ケイちゃんの大切にしていたおもちゃのロボットを洗濯機の裏に見つけるのだが、それは壊れ、息も絶え絶えであった。
そこで、ハモがその修理のため、そしてケイちゃんの笑顔のため、夜毎ロボットのもとへ通いつめ、できることから少しずつ作業を重ねていくと、ある朝ついにロボットは再び歩み出し、ケイちゃんの手の中へと帰っていった。
そのため、毎晩夜通し働き詰めだったハモも、その日からは、再び安心して寝入ることができるようになったのだった。

思い立ってすぐ行動するハモくんの様子や、モノを大切にするこころが、絵本からまっすぐ伝わってきます。

たかおゆうこ・作

薦めたい学年:読み聞かせ Level 0
読み聞かせにかかった時間:10分


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