読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



となりのせきのますだくん

あたまが痛くて、おなかが痛くて、熱があるような気もして……というよりは……そうなればいいなと思うくらい、みほちゃんが学校に行きたくなかったのは、その前日、となりの席に座る怪獣ますだくんが彼女のお気に入りの鉛筆を折ったことに怒って消しゴムを投げつけたものの、きっとまた仕返しをされると心配していたから。
ところが、みほちゃんが渋々学校へ向かうと、ますだくんは乱暴に、テープで直した鉛筆と「ごめんよ」の言葉をくれた。
その時から、みほちゃんには、ますだくんが怪獣に見えなくなりはじめたのだった。

漫画のような絵本で、そのためか、こどもたちにも人気です。
助詞が正しく使われていなかったり、ストーリーと会話が区別なく書かれていたりと、教育上は困った点も少し見受けられますが、内容がいいのでお薦します。 読み聞かせ、一人読み、どちらでも構わないでしょう。
ますだくん視点で描かれた『ますだくんのランドセル』もご一緒にどうぞ。

武田美穂・作

薦めたい学年:読み聞かせ Level 1
読み聞かせにかかった時間:3分


     

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