動物病院のアントン先生の生活は、休むこともままならない中、診察と処置をしては「おだいじに」の繰り返し。
ある日は、朝一番にニワトリが声の不調を訴えてきてから、さまざまな動物たちがそれぞれに困った悩みを抱えてひっきりなしにやってきたため、ついには先生が倒れてしまう事態に。
それでも、その原因が空腹だと気がついた動物たちがいつものお礼にとつくってくれた栄養満点のシチューを食べたお蔭で、先生も無事に元気を取り戻すことができたのだった。
「おだいじに」が繰り返されています。 機会は限られますが、こどもたちが覚えてつかえるようになれば嬉しいですね。
お話自体は、それほど面白いというものでもなく、たんたんと進みます。 前回紹介の『バルバルさん』と、ほぼ同じ流れです。
動物たちそれぞれの来院理由と、先生の対処が書かれていますので、読了後にこどもたちの記憶を確かめてみるのも良いかもしれません。 「ワニは、どんな理由でアントン先生のところにきたのだっけ?」 「そこで、アントン先生は、どのような診療をしたのだっけ?」などというふうに。
今年発行されたばかりの『アントンせんせい おでかけです』もどうぞ。 また、動物病院を題材とした児童書は多く出されておりますが、当サイトでも他に『もりのおいしゃさん』『さるのせんせいとへびのかんごふさん』などを紹介しています。
西村繁雄・作
薦めたい学年:読み聞かせ Level.0
読み聞かせにかかった時間:7分
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