読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



アントン・ベリーのながいたび

アントン・ベリー少年は、あるときペットショップから一匹の竜を引きとり、ドラゴン・プーと名付けて飼いはじめたが、人間の10倍というその食事量によって、冬を迎える前に家の食料が底を尽いてしまったので、ドラゴン・プーと共に食料探しの旅に繰り出した。
見つけた先から食べ尽くし、みるみる大きくなっていくドラゴン・プーのために旅は難航したが、人々を困らせていた大魚に遭遇すると、見事に退治し、持ちかえることに成功する。
大魚に加え、それが吐きだした船に積まれていた食料までを得たアントン・ベリー少年は、もう一つ、それまでにドラゴン・プーが食べた果実の種から木が育ち、家の周りに茂ったことで、もう二度と食べ物に困ることはなくなったのであった。

天沼春樹・文
出久根 育・絵

薦めたい学年:読み聞かせ Level 1
読み聞かせにかかった時間:5分


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