読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



みならい騎士とブーツどろぼう

サー・トーマス・マグパイのもと、騎士見習いとして住み込みで彼の世話係をしていたスナッフは、冒険を夢みるばかりで、仕事にも騎士道にも一向にうだつの上がらない少年だった。
あるとき、サー・トーマス・マグパイに付いて、ブーツづくり職人のもとへ行くと、4人の大男から店中のブーツを盗まれる予告を受けていた店主に会うのだが、スナッフは店の大小・色かたち様々なブーツを用いた奇策をひらめいて、泥棒たちを撃退する。
初めての活躍によって、お礼として初めてのブーツと初めての馬とを得たスナッフだったが、何よりも嬉しかったのは、サー・トーマス・マグパイに初めて認めてもらえたことなのであった。

クウェンティン=ブレイク・作
谷川俊太郎・訳

薦めたい学年:読み聞かせ Level 1
読み聞かせにかかった時間:7分半


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