読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



しまうまのしごとさがし

周りの動物たちにいつも同じこと、つまりその体の最大の特徴シマシマについて、聞かれて聞かれて聞かれ続けてきたしまうまの子どもは、ある日それに嫌気が差して、森を出た。
シマシマのある自分が一体どのような仕事に向いているのか、町で働くほかの動物たちを見て考えようとした彼は、まず自分をよく観察し、得意なことや好きで夢中になれることを見極める大切さを学び、また、他者の役に立ちたいとも思いはじめる。
森に戻った自分のもとへ集まり、自分とおしゃべりしたがる動物たち、そして旅の途中で出会った観察眼に優れたデザイナー・銀ぎつねからの白衣のプレゼント、それらをヒントにして、しまうまの子はそこから先を生きていくように思われたのだった。

トビイ=ルツ・作

薦めたい学年:2年生~3年生初


     

0 件のコメント:

コメントを投稿

ご意見・ご感想、お待ちしております。