読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



チャッピィの家

家族に愛されていたはずの犬チャッピィは、彼らが忙しさから構ってくれなくなったのを受けて、家族に必要とされなくなった身の上を案じ、家出してしまう。
しかし行く先々で、自分を受け入れてもらえなかったり、受け入れてもらうための条件を前に立ち往生したり、ようやく居場所を見つけてもそこに自由のないことに気付いてまた飛び出したり…と、結局途方に暮れるばかりだった。
雨が降り始め、はじめて家族に会った時のことを思い出した後で再び見出したチャッピィの安心できる場所、それはやはり家族のもとであったし、家族もまた、見失ってはいけないものを見つけたように、それ以後チャッピィを大事にしたのであった。

見つけてもらいたくて、我慢しながら家出の道を行くチャッピィ。
どこへでも抱えていく小屋と、いつも傍らにいる小鳥は、何を表しているのでしょう。

今井綾乃・作
(英語版:『Chester』)

薦めたい学年:読み聞かせ Level 2


     

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