家族に愛されていたはずの犬チャッピィは、彼らが忙しさから構ってくれなくなったのを受けて、家族に必要とされなくなった身の上を案じ、家出してしまう。
しかし行く先々で、自分を受け入れてもらえなかったり、受け入れてもらうための条件を前に立ち往生したり、ようやく居場所を見つけてもそこに自由のないことに気付いてまた飛び出したり…と、結局途方に暮れるばかりだった。
雨が降り始め、はじめて家族に会った時のことを思い出した後で再び見出したチャッピィの安心できる場所、それはやはり家族のもとであったし、家族もまた、見失ってはいけないものを見つけたように、それ以後チャッピィを大事にしたのであった。
見つけてもらいたくて、我慢しながら家出の道を行くチャッピィ。
どこへでも抱えていく小屋と、いつも傍らにいる小鳥は、何を表しているのでしょう。
今井綾乃・作
(英語版:『Chester』)
薦めたい学年:読み聞かせ Level 2
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