4才の女の子ジェニーは、翌日3才の誕生日を迎える弟のために、お小遣いで飼い猫ティブルとそっくりな子ねこのチョコレートをプレゼントとして用意し、弟の喜ぶ姿を想像しながら眠りについた。
ところが、「ひとつでいいから...」「ふたつくらい平気...」と起きては食べるをくり返したため、朝には箱の中が空になり、どんより暗い気持ちだけが残ってしまった。
空き箱を受け取り落胆する弟のそばですすり泣くジェニーだったが、ティブルがチョコレートではない本物の子ねこたちを産んでいたという何よりのプレゼントによって、家族皆、またやさしい時間につつまれたのであった。
誘惑に負けて失敗することもあるよね! 今回は結果オーライ、よかったね! …という内容ですが、読後はお子様にも、ジェニーと同じように「誰かにあげるつもりのモノに手を出したい」衝動に駆られたことがあるか、そのとき最終的にはどのような結果になったのか等々、尋ねてみるとよいでしょう。ワンクッションはさむだけで、こどもたちは意外と素直にお話しをしてくれるものです。
バーバラ=カー=ウィルソン・文
大社玲子・絵
小林いづみ・訳
薦めたい学年:読み聞かせ Level 1
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