読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



ふうたのゆきまつり

タクシードライバーまついさんの前に飛び出してきた、一匹のキツネ。
自ら「ふうた」と名乗る彼がかまくら祭りに行きたがって、人の子に化けたのを目の当たりにしたまついさんは、困っている幼子を助けるような気持ちで、ふうたをお祭りまで案内し、安心して送り出したのだが、うまく変身して人間の前に出るのが初めてだったふうたは、かまくらの前で立ち往生し、その場に馴染めずにいるばかりだった。
その後、見かねたまついさんにふただび助けられ、人間の冬祭りというものを楽しむことのできたふうたは、つめたいはずの夜に、人一倍あたたかな夢をみていたようだった。

あまんきみこ・文
山中冬児・絵

薦めたい学年:1年生~2年生初


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