タクシードライバーまついさんの前に飛び出してきた、一匹のキツネ。
自ら「ふうた」と名乗る彼がかまくら祭りに行きたがって、人の子に化けたのを目の当たりにしたまついさんは、困っている幼子を助けるような気持ちで、ふうたをお祭りまで案内し、安心して送り出したのだが、うまく変身して人間の前に出るのが初めてだったふうたは、かまくらの前で立ち往生し、その場に馴染めずにいるばかりだった。
その後、見かねたまついさんにふただび助けられ、人間の冬祭りというものを楽しむことのできたふうたは、つめたいはずの夜に、人一倍あたたかな夢をみていたようだった。
あまんきみこ・文
山中冬児・絵
薦めたい学年:1年生~2年生初
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