読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



3月11日の日記

おばあちゃんが亡くなったとき おじいちゃんは耳がよく聞こえないことで 皆とあんまりお話ししなくなっていたけれど 棺に入ってきれいな寝姿をみせるおばあちゃんに おおおきな声で「いいとこ行けよ」って言ったんだ

あれから3年半と少しが過ぎて 昨日3月11日 おじいちゃんが「いいとこ」に向かった

第一次大戦中の大正5年に生まれて 同い年には こどもたち大好き『チャーリーとチョコレート工場』の作者ロアルド・ダールや フランス大統領ミッテラン クロード・シャノン ハーバード・サイモンなんかがいる みんな一足も二足も先に亡くなってる

茨城県・霞ケ浦のすぐそばで育って 1929年ドイツの巨大飛行船ツェッペリン号が地球一周の途中で立ち寄った際には 13才でその迫力を目の当たりにしたのかな

23歳から29歳という 私がふーらふらしていた同じ時期を出征の中で過ごし 生きて還ってからは 村役場でせっせと働く毎日だったらしい 寡黙な努力家だった


もっといろいろ話したかったな

享年97   生ききったでしょう

こんなことを誰にというでもなく書くなんてヘンなものだけれど 空を見上げてみたら雲一つなかったから  晴れた気持ちで書いてみたくなったんだ
絵を買いに行った池袋・西武屋上にひろがっていた空も その前に立ち寄った十番の空も 授業のために帰ってきた地元の空も 母のいるところの空も 弟の上も どこも澄みきってる


さて  自分の生に もう少し真剣にならないと

今こそ出発点だと 一人ずつしかいなかった祖父母に約束するの。




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