読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



あたしが部屋から出ないわけ

自らの出生とともに母を亡くし、最愛の祖母までを失ったリュシーは、新しい家族にも馴染めず、家族の迷惑者になりかけている自分にも行き場のないもどかしさを感じていた。
そんな時に、まるで追い出されるかのようにサマースクールに行かされることになったものだから、リュシーは怒りの“ストライキ”を敢行することになる。
ひとところに押し黙り、思い出とすごす夏も半分が過ぎようかという頃、初めて気が付いた新しい家族の想いと、リュシーの彼らへの想いとが、おばあちゃんの形見の小鳥「サクランボちゃん」とともに、少しずつ彼女の心を“素直”へと導いていくのだった。

アメリー=クーテュール・作
末松氷海子・訳  小泉るみ子・絵

薦めたい学年:3年生後半~4年生


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