読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



世界でいちばんやかましい音

今よりずいぶん昔、世界で一番やかましいと有名だった街ガヤガヤにあって、なかでもとりわけやかましい王子が誕生日に望んだのは、“世界で一番やかましい音”だった。
そこで全世界の人々に、何千万、何億という人間に、同時に叫んでもらうことを決めた王と王子だったが、王子の聞き入りたい音は、皆だって聞いてみたいもの。
皆が皆「自分ひとり黙って聞いていたってバレやしない」と考え耳を済ませた結果、王子は生まれて初めて、自然が奏でる美しい音を聞き、“静けさ”や“落ち着き”の素晴らしさを知ったのだった。

ベンジャミン=エルキン・作
松岡享子・訳  大田大八・絵
(原題:The Loudest Noise in the World)


薦めたい学年:読み聞かせ Level 2


0 件のコメント:

コメントを投稿

ご意見・ご感想、お待ちしております。