読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



まほうをかけられた舌

主人の急逝により、ひどくなまけ者で、父の味の秘密などまったく知らない少年が後継ぎとなってしまった、とあるレストラン。
そこへ、幼少より父から聞かされていた“味の小人”が現れ、父の味を懸命に勉強することを約束に、少年は「立派な舌」を与えられる。
ところが、どんな名店の味も盗める、その「立派な舌」を得た少年は、お店の立て直しには成功したものの、父の味を追い求めることは、すっかり忘れていたのだった。

時間を経ても変わらないもの。 淡い味付けで書かれた、安房直子の目指すファンタジー。
表題作ほか、「青い花」を収載。

安房直子・作  渕上昭広・絵

お薦めしたい学年:3年生半ば~4年生初


     

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