主人の急逝により、ひどくなまけ者で、父の味の秘密などまったく知らない少年が後継ぎとなってしまった、とあるレストラン。
そこへ、幼少より父から聞かされていた“味の小人”が現れ、父の味を懸命に勉強することを約束に、少年は「立派な舌」を与えられる。
ところが、どんな名店の味も盗める、その「立派な舌」を得た少年は、お店の立て直しには成功したものの、父の味を追い求めることは、すっかり忘れていたのだった。
時間を経ても変わらないもの。 淡い味付けで書かれた、安房直子の目指すファンタジー。
表題作ほか、「青い花」を収載。
安房直子・作 渕上昭広・絵
お薦めしたい学年:3年生半ば~4年生初
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