読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



オルガの世界一周

目の前にただどこまでも広がりすぎている緑のまきばを眺めながら、牛のオルガは、ある日突然草を食べることを放棄した。
そして、ハエの入れ知恵もあって、世界に存在する目新しいものを見て歩きたくなり、無謀にも旅に出ることを決意する。
牧場よりも限りない広がりをもつ世界で、違う景色、異なる食べ物、何もない砂漠、自分よりも大きな動物などを見聞し、果てには航海までした先でオルガがたどり着いたのは、故郷のまきばこそ自らにとってステキな場所であるという確かな安心感であった。

こどもたちにとって、感じられる世界はまだまだ小さく、比べることさえ知らないもの。
その大きな広がりを見せるきっかけに。

ローレンス=ブルギニョン・文
カンタン=グレバン・絵
石津ちひろ・訳

薦めたい学年:読み聞かせ Level 2


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