朝寝坊の常習犯まさゆきは、ある朝近道のために通り抜けようとした家の庭で、おっかないおばあさんに会い、ネコの形をした目覚まし時計を渡される。
時間になると鳴き立てるばかりか、ひっかき、噛みつき、何がなんでも起こしてくるこの目覚ましは、実は捨てネコにおばあさんが魔法をかけたものだったが、まさゆきはこれを「トラノスケ」と名付け一緒に暮らす中で、すっかり朝寝坊を直すことができた。
そのため役目を終えたトラノスケは、ある日姿を消したのだが、いつしか頑張ることの大切さまで身につけていたまさゆきの心が、再びこの一人と一匹を引き合わせたのだった。
茂市久美子・文 浜田洋子・絵
薦めたい学年:2年生~3年生初
0 件のコメント:
コメントを投稿
ご意見・ご感想、お待ちしております。