読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



てん

絵を描くことが苦手なワシテが、マーカーを押しつけ、真っ白だった紙へ苦しまぎれに描いた、たった一つの“点”。
しかし、名前を書いて提出したその“点”が額に入れられ飾られたのを見ると、ワシテはそれから考えつくかぎり点を描きまくるようになり、学校の展覧会で大評判を得た。
すると、ある男の子が彼女の才能に憧れ自信なく話しかけてきたので、ワシテは自分が先生にしてもらったように、“なんでもない”絵を描かせ、サインさせたのだった。

ピーター=レイノルズ・作
谷川俊太郎・訳
(原題:The Dot)

薦めたい学年:読み聞かせ Level 2
読み聞かせにかかった時間:5分以内

小ぶりで、とても簡単に読めてしまう絵本ですが、こどもたちが小さすぎれば大切な内容があまり伝わらない、そんなお話です。当塾では、8歳かそれよりも上の生徒に対して読み聞かせるようにしています。
ところで、キライなものを好きになっていくときのパワーはすごいですね。私も経験があります。そして、このお話のように、ほんの小さなことがきっかけになるものです。こんな正しい働きかけがいつでもできる先生を、私も目指しています。
最後に、あらすじには何気なく「考えつくかぎり」と書きましたが、その中に私が教室で教える“考える14の方法”の一部が隠されていました。参考にしてみてください。当塾は引き続き、人間らしく“ひらめく”ことが重視される新時代に、14の考え方で“ひらめき”を自在につくりだす、思考の作法を教えていきます。ご興味あれば、皆様のお子様もぜひ!


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