読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



たとえば、せかいが……

たとえば、せかいがゴロゴロだったら』は、昨日ご紹介したように、当塾でも大事にしている【裏返す】、つまりは逆転の発想を基にした作品で、読み聞かせ用としては小学2年生くらいまでが喜びそうな絵本でした。
読後は、「ゴロゴロばかりしているのも案外大変そうだね」と話題にしたり、「ゴロゴロしたまま行っていいのだとしたら、皆は何をしたい?」などと、こどもたちから無限のアイディアを引き出したりすることができました。もちろん、どうなってしまうのか、結果についても考えながらです。
本テーマを題材に作文していくのなら、3・4年生にも利用可能です。同じように日常を逆転させた世界について想像し、作文の材料とするのです。
[仕事や勉強は家で個別に、食事や睡眠は外で皆と]
[家の中ではくつを履き、外では裸足]  などなど
それぞれの世界でそれに付随してどのような変化があるはずか、現実との比較しながら考えてみると、たくさんのメモが取れることでしょう。【裏返す】は、アイディアマンへの第一歩です。



『たとえば、せかいがゴロゴロだったら』
高畠那生・作
薦めたい学年:読み聞かせ Level 2
読み聞かせにかかった時間:5分

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