読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



夏のおすすめ図書

気候としても、塾の運営面でも、本格的に夏がはじまっています。
こどもたち皆が夏休みを迎えたことで、私も先週は“怒涛の”時間を過ごしましたが、教室は今週からしばらくお休みに入ります。
ただ、一週間お休みしてしまった当ページの更新は、この間休まず進めたいと考えています。

夏休み第一弾は、やはり皆様の気になる「読書感想文おすすめ図書」についてです。
こちらへジャンプしていただければ、これまでにご紹介さしあげた図書の中でも読書感想文に適したものを確認することはできますが、児童書の数が無限にあるように、読書感想文の図書候補もまだまだ紹介しきれないくらい存在します。
今回、ひとまず恒例の要約を省くことにはなってしまいますが、学校で出される比較的新しい推薦図書には挙がってこない名作たちを紹介することと致します。

もちろん内容にも追々触れていく予定ではありますが、以下のタイトルとお薦めする学年を確認していただけましたら、図書館や書店へ向かい、実際に図書の雰囲気・内容を少しでも感じてから、読み進めてもらいたいと思っております。
いつも通り、幅をもたせた推奨学年となっておりますので、適切な図書を選ぶためにも、手に取り数ページを読んでみることが大切です。
思いつく範囲での紹介になりますので偏りもありますが、それを補うように浮かぶタイトルがあれば、また重ねて紹介していくことにします。



3年生
『○○にかんぱい!』シリーズ 宮川ひろ・作
8つのテーマから好みに合わせて選ぶことができます。

   

   

   

   


3年生・4年生
『いえでででんしゃ』 あさのあつこ・作
誤解され怒られた経験や、家出したいと思うほど怒ったことがある子に。




4年生
『ふしぎな木の実の料理法』 岡田淳・作
「こそあどの森」シリーズ第一作。 自分の殻をやぶっていく男の子のお話。 真冬が舞台ではありますが。



4年生
『びりっかすの神様』 岡田淳・作
“がんばる”ことの意味を伝える作品。

   


4年生
『じっぽ』 たつみや章・作
自然との調和、また、思うようにはいかない動物の飼育について。



4年生
口で歩く』 丘修三・作
思うこと、存在することの意味について考えさせられます。 また“あたりまえ”に存在する世間を違う角度から眺める試みにも。



4・5年生
『舞は10さいです。』 あさのあつこ・作
自立心の芽生えはじめる頃の女の子に。



4・5年生
『もうひとりのぼくもぼく』 岡田淳・作
このタイトルに惹かれるものがあるなら読むといい、そんな作品です。



4・5・6年生
『十歳のきみへ  九十五歳のわたしから』
日野原重明・作
4年生でいたずらに消化してしまうよりも、5年生以上に正面から受け止めてもらいたい作品。 人に与えられた生の豊かさについて、語って聞かせてくれます。 作者は御年103才の医師です。

   


5年生
宿題ひきうけ株式会社』 古田足日・作
夏になると話題に上がる、宿題代行業者。
そんな社会問題の賛否を自ら考えるきっかけとして。

   


5年生
『キツネ山の夏休み』 富安陽子・作




5・6年生
『科学者の目』 かこさとし・作
それぞれの分野の細かなことまでは分からなくても、名を残す人たちにみられる特徴・性質のなかに普遍的なものを見出せれば、それがこどもたちの今後に繋がっていくでしょう。



5・6年生
『選ばなかった冒険』 岡田淳・作

   


6年生
『ユウキ』 伊藤遊・作



6年生
『神々の住む深い森の中で』 丘修三・作



上に挙げたいずれの作者も、まだまだこの他に沢山の名作をお持ちです。
好みの作品を見つける楽しみも、ぜひこの夏休み、こどもたちに経験してもらいたいところですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ご意見・ご感想、お待ちしております。