あるときニニは、家族が大がかりな支度を進めて、どこかへ出かけようとしていることに気づき、せめてもの抵抗を試みるも、キャリーバッグに入れられてしまう。
すると、揺られ、揺られて、まもなくニニは眠りにおち、気球に、帆船に、象の背中や木馬にまで揺られる、ここちよい旅の夢をみる。
そして目覚めたときには大自然に囲まれた新しい家にいたのだが、前の環境とは違っていても、自分が置いてきぼりにならなかったことに安心し、ニニはまた眠りについたのだった。
読んで何か得るものがあるかと問われれば、 …何もありません。 猫が可愛いというだけです。 ニニの表情は、猫をよく観察したことのある方なら納得のいくものでしょう。
当室にも看板猫がいるのですが、本来、猫は家・土地に住むと言われています。 飼い主さえいればどこへでも行ける犬とは、違うのです。 新しい環境に馴れるまでに時間がかかるのも猫です。犬は、飼い主がいればいい。 まだ読んでいないのですが、続く『ニニ、まいごになる』は、そのようなところが影響するお話かもしれません。
私が猫のことで考えごとをするときに頼る本も、併せてご紹介させていただきますね。
アニタ=ローベル・作
まつかわまゆみ・訳
(原題:Nini Here and There)
薦めたい学年:読み聞かせ Level 1
読み聞かせにかかった時間:3分
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