読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



ニニのゆめのたび

あるときニニは、家族が大がかりな支度を進めて、どこかへ出かけようとしていることに気づき、せめてもの抵抗を試みるも、キャリーバッグに入れられてしまう。
すると、揺られ、揺られて、まもなくニニは眠りにおち、気球に、帆船に、象の背中や木馬にまで揺られる、ここちよい旅の夢をみる。
そして目覚めたときには大自然に囲まれた新しい家にいたのだが、前の環境とは違っていても、自分が置いてきぼりにならなかったことに安心し、ニニはまた眠りについたのだった。

読んで何か得るものがあるかと問われれば、   …何もありません。 猫が可愛いというだけです。 ニニの表情は、猫をよく観察したことのある方なら納得のいくものでしょう。
当室にも看板猫がいるのですが、本来、猫は家・土地に住むと言われています。 飼い主さえいればどこへでも行ける犬とは、違うのです。 新しい環境に馴れるまでに時間がかかるのも猫です。犬は、飼い主がいればいい。 まだ読んでいないのですが、続く『ニニ、まいごになる』は、そのようなところが影響するお話かもしれません。
私が猫のことで考えごとをするときに頼る本も、併せてご紹介させていただきますね。

アニタ=ローベル・作
まつかわまゆみ・訳
(原題:Nini Here and There)

薦めたい学年:読み聞かせ Level 1
読み聞かせにかかった時間:3分


   
  

0 件のコメント:

コメントを投稿

ご意見・ご感想、お待ちしております。