スカンク、アマミノクロウサギ、コウモリ、トカゲ… 動物たちは、それぞれが生きるため、生き残るための、特異な力を持ち合わせており、それらは私たち人間からすると、とても不思議で興味を惹かれるものである。
しかし、今を生きるどんな動物にも、その“すばらしい力”が与えられ生まれてきたと考えると、私たちも、動物たちとはまた違った力の与えられ方をしているのだろうと理解でき、さらには、動物として生きるための力のほかに、私たち一人ひとりに、それぞれ与えられた力があることにまで考えを巡らせずにはいられない。
“すばらしい力”を自分の中に持って生まれてこない者は一人もいないのだから、それをどのようにして引き出していくか、勉強したり本をよんだり、運動したり、感動したりする中でよく考えることが大事だろう。
「きっと、きみたちは、すばらしい人間に、なるにちがいない。」
椋鳩十氏が、自身の出身校・喬木第一小学校(長野県下伊那郡)を訪れ、5年2組43名を前に授業した内容が収録されています。
字も大きく、低学年でも“読めてしまう”ものですが、5年生に向けて授業された抽象的テーマを含む内容ですので、早く与えすぎるよりも悩めるこどもたちに読んでもらいたい、そんな図書です。
椋鳩十・著
依光隆・絵
薦めたい学年:4年生~6年生
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