興味の赴くまま〈何か〉したくて、その日も散歩に出かけたちびぞうは、木陰でひと休みしているライオンを見かけて立派なたてがみに憧れると、自分の耳ととりかえっこ。
その後も、しまうまの尾を、わにの牙を、さいの角を、それぞれ自分の体の一部と交換し借りてみた彼は、新しい自分になるたび、新しい気分を味わい大満足だった。
そして、ちびぞうととりかえっこしてそれぞれごきげんな他の動物たちと、元の体に戻り合ったあとには、すこし大人になった気さえして、胸をはって家路についたのだった。
ともだちとのとりかえっこ、してみたいですね。
私たちの場合は、体の一部というのではなく、おともだちの優れているところ、憧れてしまう一面などを自分が授かれるなら… あるいは、自分の得意なこと・能力を誰かに貸してあげられたら… そのように考えてみるのがいいでしょう。
夏や秋の読書感想文題材にも適しています。 その場合、ひらがなに不安があるようであれば、読み聞かせや添い読みをしてあげてもよいでしょう。 現実にはありえないことを、この機会に、たくさん想像してもらいましょう。
※読書感想文でお困りの際は、ご相談ください。
工藤直子・文
広瀬弦・絵
薦めたい学年:1年生~2年生初
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