森であかねがキャンバスに向かって絵を描いていると、うさぎがやってきて絵の花をキャンバスから取り出してみせ、その時からあかねのキャンバスは、描いたものを取り出せる不思議なものに変わった。
そこで、森の動物たちと、キャンバスに描いたクッキーを味わったり、キャンバスから取り出した部品を組み立てて造った飛行機で空の旅を楽しんだりし、みんなも大満足。
うさぎが手に持っていた花をキャンバスにもどすと、かけられていた魔法が解けたように、それまでの不思議も一切消えてしまったが、うさぎを見送って、あかねも家に帰ったのだった。キャンバスを抱えて。
「もしも、“あかねのキャンバス”があったら、何を描きたい」などと、読了後に尋ねてみましょう。 さらに「なぜ、それがいいの」と、掘り下げてみましょう。 想像を楽しみ、安心して答えてくれると思います。
読んで終わりにならない読み聞かせの時間が、情報を得て終わりにしない、知ったつもりにならない若者へと、こどもたちを育ててくれるのではないか。
そんなことを真剣に考えています。
らる=いしはら・作
(The Time Akane Spent in The Forest)
薦めたい学年:読み聞かせ Level 1
読み聞かせにかかった時間:4分半
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